レビュー4.1 岩手に住んでいるなら絶対見て欲しい映画 リトル・フォレスト

宿泊・観光・遊ぶ

意外と知られていない名作。

あまちゃんと同時期に撮影していた橋本愛さん主演のリトル・フォレスト。

どんな映画?

「魔女」などの五十嵐大介の人気コミックを基に、都会暮らしになじめず故郷の山村に帰ってきたヒロインが、自給自足の生活をしながら生きる力を取り戻す人間ドラマ。

自然に寄り添った生活の中で、自分の生き方に思考を巡らす主人公を、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」などの橋本愛が好演し、『重力ピエロ』などの森淳一が監督を務める。

東北の四季の移ろいに合わせ夏編・秋編、冬編・春編の2部に分けて公開。

あらすじ

都会で生活してみたもののなじめなかったいち子(橋本愛)は、故郷である東北の小さな集落・小森に戻ってくる。

近所にはスーパーもコンビニもないため、自ら作物を育て、野山で採ってきた季節の食材で日々の食事を作り、自給自足の生活を送っていた。

不便ではあるが季節の移ろいを感じ、自然の恵みを食べながら、いち子は生きる活力を蓄えていく。

Yahoo!映画 レビュー評価は4.10と4.15

レビューよりピックアップ

ありがとう、いただきます

cyborg_she_loves_me さん

総合評価 ★★★★★
「食って寝るためだけに生きてる」と言ったら、「くだらない人生」という意味にしか理解されないことが多いですが、じつは人間にとって、「食べる」ということがどれほど大切なことか、それを克明に描いた映画だと思いました。

食べることが大切、って、健康で長生きするために大切、という意味じゃないですよ。
食べることは、人間が大地と密着して、大地と対話しながら、大地から「いのち」をもらうことなんだ。それがとことん身にしみてわかってる人はかえって、「いわな」を自分で釣ってきて串刺しにして炭火焼にしたり、田んぼで飼ってる合鴨を自分で網でつかまえて、しめて、皮をむいて、内臓を抜いて、焼いて(そういう作業が克明に映されています)食べるということが普通にできる。

スーパーやコンビニで、加工済みのものを買ってきて腹に入れることが「食べる」ことだ、という観念がしみついちゃってる都会人には、そういうシーンはしばしば「残酷」に見えるかもしれませんが、ちがうんですね。都会の人は見ないようにしてるだけで、じつは「食べる」ことは、常に必ず「殺す」こととペアになってしか成り立たない行為です。
それから目をそむけることは、食べることは「いのち」をもらうことなんだ、っていう大切なことを忘れることでもある。
でも農村の人たちは、それをちゃんと知ってる。そして、「ありがとう、いただきます」って言いながら、動物や植物を自分で殺して、食べる。

「生きる」ってどういうことかをじっくり考えさせてくれる映画でした。

予告編

夏→秋→冬→春の順番で見てください。

Amazon プライム会員なら無料で見れます

2017年11月30日現在、Amazonビデオ NETFLIXなどで見ることができます。

もちろんレンタルもされていますので、今週末に家族でゆっくり岩手の自然を体感してみてはいかがでしょうか?

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